あらすじ
仕事の忙しさを理由に歯の痛みを放置していたマサトは、ある日突然、耐え難い激痛に襲われる。
駆け込んだ歯科医院で提示されたのは、「遅延」「通常」「迅速」、そして一度ですべてを終わらせるという究極の治療コース――「突貫」。
翌日から仕事を休めないマサトは、迷った末に「突貫」を選択する。
ところが、麻酔が効き始めると身体の感覚は失われていく一方で、なぜか聴覚だけが異様なほど鮮明になっていく。
歯科用ドリルの音。
金属器具の音。
歯の奥から響く、正体の分からない振動。
そして治療室では、次第に聞き覚えのない「作業音」が鳴り始める――。