あらすじ
応仁の乱の焼け跡から、新しい時代が姿を現す。
永正4年、管領・細川政元が、実の家臣の手によって暗殺された。天下を意のままに操っていた者が、あっけなく討たれる――この一件を皮切りに、下界のあちこちで、素性の知れぬ者たちが実力だけで城や国を切り取っていく。
伊豆の北条早雲、出雲の尼子経久、美濃の長井新左衛門尉、安芸の毛利元就、尾張の織田信秀。それぞれの地で、それぞれのやり方で古い秩序が食い破られていく様を、冥府の官僚・吉田兼好が見届けていく。
そして物語の終盤、後の世に「梟雄」と呼ばれることになる、ある男の名が、静かに歴史の表舞台に上り始める。