あらすじ
「この命が尽きるのが先か、この嘘が暴かれるのが先か――。」
吐血の病を患い、余命いくばくもない不治の姫・苑華(エンファ)。
彼女に下されたのは、華やかな本宮から、毒虫と陰謀が渦巻く「偽后宮」への非情なる放逐――すなわち、死を待つための、実質上の「流罪」であった。
己の命の灯火が消えゆく中、苑華は生き延びるため、秘められた薬膳の知識を武器に孤独な戦いを始める。しかし、冷徹な監視官・蒼瑛(ソウエイ)にその身辺を疑われ……。
硝子のように脆く、しかし誰よりも気高く。
命を削る少女が織りなす、宮廷中華ダークファンタジー、ここに開幕。