あらすじ

夜八時の学校。 忘れ物を取りに戻った主人公は、本館三階西側廊下で、不思議な少女と出会う。 裸足。 長い黒髪。 古びた服。 そして、床に並ぶ七つの白い輪。 「ねえ。それ、こっちまで持ってきて?」 足元には、片方だけの赤い靴が落ちていた。 少女は自分の名前を知らない。 主人公は彼女を「メア」と呼ぶことにする。 白い輪を踏めば、足を掴まれた感覚がする。 水を浴びたはずなのに服は濡れていない。 聞こえた声の主はどこにもいない。 けれど、本当に怖いのは学校の中ではなかった。 翌日、自宅の近くに白い輪が一つ増える。 昨日まで一本だった黄色い傘が二本になる。 防犯映像には主人公しか映っていない。 家族は、話したはずのことを忘れていく。 メアに聞いても、彼女は笑って答える。 「知らない。」 これは、夜の学校に現れる「赤靴さん」と出会った主人公の日常が、 昨日までとは少しずつ違うものへ変わっていく物語。 そしていつしか主人公は、 怪談を確かめるためではなく、 メアに会うために夜の学校へ向かうようになる。

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小説を読もう2026/08/23
  • 現在の作品『コッ。コッ。パ。―夜八時の赤靴さん―』