あらすじ

名前も顔も知らない誰かが、わたしの夫が知らない女に会っている写真を投稿してくる。  一年前からだ。友達しかいないはずのアプリに、招待した覚えのないアカウントが混ざっている。 「奥さんは選ばれなかったんですよ」  夫の部下だという二十五歳の女が、わたしの会社の前まで来て、そう言った。  夫は毎晩帰ってくる。鮭を焼いておくと、うまいうまいと言って食べる。仕事の話をして、わたしの髪に勝手に触る。 「美月って、昔から余裕あるよな。俺が何しても平気そうで」  わたしは何も言わなかった。この人も、あの子も、わたしが気づいていないと思っている。  黙っていたのは、耐えていたからではない。  これは、一年黙っていた妻が、日付をひとつ決めて、あの人とあの子を同じ日に落として、それから幸せになる話。

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カクヨム
カクヨム2026/08/23
  • 現在の作品不倫写真を一年見せつけられた寝取られ妻、略奪女に行き場のない夫を差し上げたあとで、送り主の正体を知りました