あらすじ
十五歳の誕生日、フィンが得た固有スキルは《砂鉄操作》Lv1。
動かせるのは、ほんの少しの砂鉄だけ。剣も釘も動かないし、直接ぶつけても大した威力はない。
でも、弱いのと面白くないのは別だった。
砂の中から集める。浮かせる。二つに分ける。水に入れたらどうなる? 泥の中では? 狭い隙間なら?
試して、失敗して、また一つ使い道を見つける。
やがてフィンは冒険者として働き始め、戦闘だけではなく、採取や道具の回収、町の仕事でも《砂鉄操作》を使うようになっていく。
派手な力ではない。だからこそ、工夫した分だけできることが増えていく。
一握りの砂鉄から始まる、弱い固有スキルと冒険者稼業の物語。