あらすじ
大学祭の屋台に、誰も座っていない6脚目の椅子があった。
そこから聞こえたのは、いるはずのない誰かの「お疲れさま」。
噂と言葉の広がり方を研究する大学院生・瀬尾綴(せお つづり)と、怪異と人間の仕業を決して混同しない“怪異専門探偵”黒猫堂ナナメ。偶然出会った正反対の2人は、キャンパスで続く奇妙な相談へ巻き込まれていく。
5人なのに6人分。空席から返る「はい」。何度も現れる17番。そして、欠席しているはずの学生が、本人より先に大学生活を続けている。
授業、学食、就活、サークル、卒論。笑って過ごしていた日常から、少しずつ「自分がいた証拠」が抜け落ちていく。
もし、自分が消えたあとも、“自分そっくりの誰か”が普通に大学へ通い続けたら――。
青春の騒がしさと怪異の静かな恐怖が交差する、
大学生活コメディー×女性バディ×怪奇ミステリー。
『城鯱大学怪異相談室 ―欠席者は、大学にいる。―』