あらすじ
婚約先の仕立屋で、軍服を守る補強縫いの手柄をレジスに奪われ、事故の責任まで押し付けられたエロイーズ。役立たずと追い出された彼女は、三者の署名が揃った注文控えを手に、公会堂へ名義の訂正を申し立てる。
辺境軍に雇われた後も、彼女の縫い目は兵を負傷から救う。一方、過保護な辺境伯ロドルフには、仕事を奪わないことまで雇用契約へ書かせて――。
そして三着目の軍服を検査する日。注文控え、糸購入票、納品記録が照合されるなか、レジス自身が一問ずつ答えさせられる。醜いと笑われた縫い目が真価を示し、消された職人の名と、奪われた席を取り戻すお話。