あらすじ

伯爵令嬢リディアは、十年以上婚約していたユリウスから婚約解消を告げられる。 理由は単純だった。 「妻にするなら、もっと華やかな女性がいい」 傷つきながらも受け入れたリディアだったが、ユリウスは続けて言った。 「婚約は終わるけれど、家のことは今まで通りお願いしたい」 その瞬間、リディアは初めて気づく。 自分は七年間、将来この家の妻になるからと、使用人の配置、商人との調整、予算、来客予定――伯爵家を回すための仕事を無償で引き受けてきたのだと。 「……では、私は何としてこちらへ伺えばよいのでしょう」 答えられない元婚約者を残し、リディアは伯爵家からも手を引いた。 やがて公爵家の次男セドリックから仕事を頼まれた彼女は、そこで初めて、自分がしてきたことに報酬と名前がつくことを知る。 一方、リディアを失った伯爵家では、誰も困らないはずだった日常が、少しずつ噛み合わなくなっていき――。 自分の価値を「役に立てるかどうか」だけで測っていた令嬢が、自分で居場所と相手を選べるようになるまでの異世界恋愛。

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小説を読もう2026/08/23
  • 現在の作品「妻にするなら、もっと華やかな女性がいい」と婚約を解消されたので、婚約者の家の仕事も辞めることにしました