あらすじ

※結末までの記述を含みます。 ブラック業務で無理をして倒れた高瀬美月は、気づけば自分が好きだった乙女ゲーム『セレスティア・クラウン』の世界で目を覚ます。 そこで聖女であるというアリアという少女に介抱される。この世界は教会と言う組織に統治されていて、聖女はその権限の象徴であり、あらゆる傷、大病、建物の損傷などを治すことが出来る癒しの魔法を誰よりも使いこなすことが出来る強大な魔力を秘めているのだ。 だがそれ故にアリアが酷使されている現状に憤りを覚えた美月は、彼女の騎士であるヴィオラと手を組んで聖女の働き方改革に乗り出す。 無事にアリアの休みを作り出すことに成功したものの、聖女周りのことに詳しい美月に教会のトップである大司教は疑いの目をかけてくるのだった。 更にはゲームの知識で、今いるのがゲームの時間軸よりも過去であること。ゲーム本編の時間軸で世界を滅ぼしかけている魔王がアリアの未来の姿であることを悟った美月は、彼女が闇落ちしないように更に手を尽くしていく。 そして各地の困りごとを聖女の力で解決していく巡礼の旅が始まり、美月も同行してアリアの仕事を少しでも減らそうとするが、アリアは癒しの魔法を過剰使用で倒れてしまう。 彼女の体は魔力の使い過ぎで穢れと呼ばれる黒い痣に蝕まれつつあった。美月は彼女が魔王化する原因がただの闇落ちではなく、この穢れに完全に呑まれた結果だと気づく。 巡礼の旅を中止し、美月は騎士のヴィオラの協力を経て先代の聖女であるベアトリスの隠れ家に辿り着く。彼女は教会のトップである大司教が全てを仕組んでいて聖女を酷使し、教会の権威を絶対なものにしていた。 そして新たな聖女の生み出すことが出来る「聖水の雫」と呼ばれるものが、聖女の穢れをも祓うことが出来ると知る。だがその雫は穢れによって魔物になった聖女の遺体から生み出されるものらしい。人間の万病も治せるそれを独占するために、大司教はわざと聖女を酷使し、雫に変えて独占していたのだ。 雫を手に入れるも、後を付けていた大司教に雫を奪われた挙句、美月は聖女を利用しようとした悪人として捕らわれてしまう。 公開処刑を言い渡され、アリアの穢れは払えず絶望する美月の元に、魔王に開化しかけたアリアが現れる。正気を失いかけた彼女は、憎しみに支配されて世界を壊しかける力を発揮してしまう。 何とか彼女に正気を取り戻させようとしつつ、怒りから殺されかけた大司教から聖水の雫の場所を口を割らせることに成功する。それを手に入れることをヴィオラに託すが、その最中美月は大司教に刺されて瀕死に。更に怒りの衝動に蝕まれていくアリアを、美月は口づけで止めるのだった。 雫を与えられたアリアは元に戻り、その力で美月も傷を癒してもらい無事だった。大司教は失墜し拘束、今後の教会はヴィオラが統治することになる。 大司教が乱さない世界は平和になり、もう聖女の役割は必要ない。アリアはこれから美月と生きていくこと誓い、微笑むのだった。

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カクヨム
カクヨム2026/08/23
  • 現在の作品ブラックすぎる聖女様が闇落ちして世界を滅ぼす前に、働き方を改革します!