あらすじ

伯爵令嬢オルタンスは、宴会の客数と粉の量が合わないと指摘したため、「食費の帳尻しか見ない女」と食料庫の鍵も婚約後の役目も奪われた。しかも元許婚オーギュストは、同じ粉を伯爵家と王都の救貧厨房へ二重に請求していた。 その日のうちに救貧厨房で働き始めたオルタンス。ところが千人へ夕食を配る当日、届いた粉は帳面の半分だけ。このまま日没を迎えれば、厨房だけでなく住み込み料理人たちの寝床まで失われる。 実際の荷、仕込みの記録、納入商の証言。三つの数字を衆人環視のもとへ並べ、オルタンスは鍋と人手を組み替えていく。働く者を食卓から外さず、自分自身の一席も取り戻すための、三度の炊き出しのお話。

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小説を読もう2026/08/23
  • 現在の作品食費の帳尻しか見ない女は不要だそうですので、王都の救貧厨房で千人分の夕食を守ります