あらすじ
《再生》。
そう名付けられた魔法に、かつて大きな期待が寄せられた。
しかし、傷は治せない。壊れたものも直せない。もちろん、死者を蘇らせることもできない。
できることは、ただひとつ。
モノに残された過去の記憶を、断片的に読み取ること。
魔法使いを辞めたロゼッタ・シャンポリオンは、今では町の片隅で小さなアンティークショップ《猫と真鍮》を営んでいる。
店に持ち込まれるのは、誰かが使い、誰かの手を渡ってきた、さまざまな古物。
一見なんでもないモノにも、ときどき、誰にも知られていない記憶が残されている。
古物商としての知識と目利き、そして、かつて役に立たないと思っていた《再生》魔法を手掛かりに、モノの向こうにある小さな物語を紐解いていく。
これは、町の人々に囲まれながら暮らす元魔法使いの、少し不思議で穏やかなアンティークショップ・ファンタジー。
※一話~数話でひとつの物語が完結する短編連作形式です。エピソードごとに書き上げてから、まとめて更新していく予定です。