あらすじ
父の死後、二軒の親族に「庇護」され、道具も報酬も自由も奪われた模型職人アメリ。三軒目だけは御免だと、若い伯爵ゴーティエの住み込み提案を断り、屋敷の隣家で仕事を請け負うことにした。夕食だけは歓迎、という条件つきで。
契約も報酬もアメリ本人の名義。採寸ひとつにも許可を求め、決して敷居を越えないゴーティエを、アメリは丁寧な囲い込みの前触れだと疑ってしまう。そんな中、公開した大模型が評判を呼び、彼女を住み込みで確保しようとする公爵が現れる。
守ることと遠ざかることを取り違えた伯爵と、拒絶される前に一人を選んできた職人が、別々の家のまま互いを招き直すお話。