あらすじ
目的地を登録するだけで、乗車予約から運賃の支払いまで自動で行われる未来のバス。
休日にカフェへ向かうマサトは、車内システムから、次の停留所で着席への配慮が必要な乗客が乗ってくることを知らされる。席を譲ればポイントがもらえる仕組みに背中を押され、マサトは一人のおばあちゃんに席を譲った。
初めは小さな報酬を目当てに始めた親切だった。しかし、おばあちゃんとの温かな交流を通して、マサトの心には少しずつ変化が生まれていく。
技術は人間の優しさに取って代わるものなのか。それとも、心の中に眠る優しさを呼び覚ますものなのか。
一台の未来のバスが、人と人との間にある「心の摩擦」を取り除き、小さな善意を街の中へ運んでいく物語。