あらすじ
無差別殺人を犯した男の魂は、死んでもなお腐り続けていた。
異世界へ転生した佐伯陸(さえきりく)は、チート能力も反省の心もなく、ただ欲望のままに善人を騙し、性的道具として踏みにじり、さらなる胸糞クソ野郎へと進化していく。
だが、彼は知らない。前世で彼に娘を殺された母親・早坂恵子(はやさかけいこ)もまた、同じ異世界に転生していたことを。
街で偶然陸を見かけた恵子は、その歪んだ眼光から「娘を殺した悪魔」だと確信。遠術の魔導鏡を手に入れ、陸の後を忍び足で追いかけながら、彼の不改心と残酷な日常を監視・隠れ配信し始める。
「いつか罪を悔いるはず」という絶望的な一縷の希望を抱きながら後を追う恵子。しかし、距離が近すぎるがゆえに、彼女の精神は陸の純粋な悪意によってズタズタに削られていく。
同じ街で交差する、どこまでも腐る男と、尾行しながら壊れていく母親の、救いなき極限サスペンス。