あらすじ

二十七歳、会社員。趣味はカードゲーム。 ある夜、帰宅途中だった俺は、見知らぬ荒野に放り出された。 水もない。人もいない。手元にあるのは、財布とスマホと、いつものデッキだけ。 だったらまあ、一応、試してみるじゃないですか。 異世界転移のお約束ってやつを。 俺はデッキから《森林》を一枚抜いて、地面に置いた。 ―――― ある夜、王国の東の果て、何もないはずの草原に、一夜にして深い森が生え、湖が湧き、彼方には赤い山がそびえ立った。 辺境の町は仰天し、検分し、議論し、やがて畑を耕すのと同じ顔で、それを暮らしに組み込み始めた。 これは、地に足のついた人々が、説明のつかない隣人と堅実にやっていく、観察と段取りと帳面の記録である。

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小説を読もう2026/08/23
  • 現在の作品『東方異変録』 ―異世界転移したのでカードを出したら森が生えて俺は死んだ件について―