あらすじ
2026年、東京。
効率化のために仕組みを作る「僕」は、いつの間にか人を「使える側」と「使えない側」に分けていた。
1921年、バルト海のオーランド諸島。
フィンランドとスウェーデンは、島の帰属をめぐって対立していた。
島民の多くはスウェーデン語を話し、スウェーデンへの帰属を望む。
一方、独立したばかりのフィンランドにとって、領土を守ることも譲れない。
どちらにも正義がある。
だからこそ、争いは終わらない。
その問題に向き合った国際連盟の委員の一人が、新渡戸稲造だった。
現代の東京、1921年のオーランド諸島、ジュネーブ。
三つの場所を行き来しながら、「正しさとは何か」「誰が決めるのか」「何を残し、何を変えるのか」を問い直していく物語。
刀を抜く武士道ではなく、刀を抜かずに済む道を探した人々の物語。
※本作はnote、カクヨム、TALESにも掲載しています。