あらすじ

九州の西に浮かぶ離島・汐路島。 高校二年生の平山紬は、亡くなった祖母の家を片づけながら、卒業後に島を出る日を待っていた。 そんな折、台風によって海底送水管が破損。島の水が尽きようとするなか、頼みの古井戸から汲み上げられたのは、潮の味がする水だった。 その夜、紬は井戸の水面に青い衣の少女を見る。 「私は水を生みません。ただ、水が通った道を覚えているだけ」 自らを「水守」と名乗る少女が示したのは、祖母の童歌と、島から忘れ去られた古い水路。 水守は奇跡を起こさない。 閉ざされた水の道を開くかどうか、選ぶのは人間だった。 これは、三十六の伝承にはまだ記されていない、現代に生まれた新たな水守の物語。 水は、道を忘れない。 忘れるのは、いつも人の方だからだ。

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小説を読もう2026/08/23
  • 現在の作品水守異聞 潮の井戸が眠る島