あらすじ
[あらすじ]※ネタバレ注意
小学6年生の真尋は幽霊が見えてしまう自分のことが嫌いだった。霊感があることを誰にも知られたくない真尋は、幽霊のおじさんが助けを求めていると分かったのに無視してしまう。ひょうたん池公園の池の近くで出会った背の高い男の子は、真尋が池に浮かぶ黒いモヤが見えるのではと言い出す。幽霊が見えることを隠したい真尋は否定するが、黒いモヤはどんどんと大きくなっていって手招きしているようだった。
友達との関係や幽霊のおじさんを助けることで、自分に自信を持ち始めた真尋は、背の高い男の子にも話しかけるが、彼は幽霊で、真尋は驚いて逃げ出してしまった。
真尋は、逃げ出したことを後悔する。謝ろうと思ってひょうたん池に向かうが、彼の様子がおかしくなっていて、彼のことを何も知らないことに気づく。
新聞部部長である慎太郎の助けで、彼が11年前、ひょうたん池公園で水難事故に遭った小学6年生の潤哉だと知る。
公園に行くと、潤哉は黒いモヤに取り込まれそうになっていて、真尋は彼を助けたくて一生懸命呼びかける。潤哉は真尋の呼びかけに気づくが、そのときいつも遊びに誘ってくれる彩也香が池の黒いモヤに導かれるように近づいていく。
彩也香は入院しているお母さんが心配で不安になってしまったらしい。迎えにきたお父さんの車で病院に行く彩也香を見送ると、真尋はひょうたん池公園に戻る。
潤哉に話を聞くと、黒いモヤに呼ばれてしまう人の共通点が見つかった。
さびしいと感じたときだ。
ひょうたん池公園に昔から祀られているお地蔵さんが、みんなに忘れられて嘆いていたことが原因だったのだ。
真尋は黒いモヤに向き合い、「さびしかったんだよね」「いままで、守ってくれてありがとう」と寄り添う。
お地蔵さんはみんなに思い出してもらえて、ひょうたん池公園は穏やかさを取り戻した。
まだ幽霊が見えることを人に話す勇気はない。だけど潤哉が知ってくれている。幽霊が見えることも、悪くないと思えた。
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