あらすじ
目覚ましのアラームがどんどん遅くなっていき、気がつけば、起き上がるのは出社一時間前になっていた。
眠い。
その一言に尽きる。
生きているのが苦痛に感じられる程の睡眠欲。どれだけ寝ても満たされる事のない満足感。二十四時間瞼が重く脳が働かない。いつからか、いつの間にか。脳がすっかりと、バカになってしまっている。もはや日常生活を送るのにも手一杯で簡単な動作を行うのも一苦労二苦労が必要になっている。何をするにも眠く気怠い。何もかも忘れてずっと眠っていたいという願いばかりが肥大していく。他に何もいらない。どんな刺激も必要ない。ただ眠りたいというその願いだけに支配されていて、それだけを望み、娯楽も他の欲望も全てが暗闇に負けている。人として、腐っていく。