あらすじ
小学四年生の夏祭り。
幼馴染の小暮琴葉から、三枝直哉は言われた。
「私、直哉なんて嫌いだから!」
本人が嫌いだと言うのなら、それを信じるしかない。
そう思った直哉は、それまでのように自分から琴葉を誘うことをやめた。
それでも喧嘩をしたわけではない。
話しかけられれば普通に話すし、琴葉が困っていれば助ける。
ただ、それまでより少しだけ距離を置いただけだった。
そして中学、高校と進むうちに、二人はいつしかほとんど話さなくなった。
それから十年。
二十歳になった直哉は、成人式で琴葉と再会する。
昔とは違う姿。
知らない大学生活。
何年も途切れていた会話。
それなのに、笑い方や昔の癖だけは変わっていなかった。
久しぶりに言葉を交わすうち、二人の間には少しずつ昔の空気が戻っていく。
そして成人式の同窓会で、かつて小学校の校庭に埋めたタイムカプセルの話が持ち上がる。
二十歳になった自分へ、十二歳の自分たちが残した手紙。
直哉は、その中に何を書いたのかほとんど覚えていない。
琴葉もまた、「全然覚えていない」と言った。
ただ、その答えは少しだけ早かった。
十年前に離れてしまった幼馴染二人が、二十歳になってもう一度向き合う再会ラブコメ。