あらすじ
かつて「八百万の神が住む」と謳われ、豊かな自然と信仰が息づいていた神秘の国・ルワ国。
しかし、産業発展を目論む移民たちの流入により、その美しい景観や古き良き文化は無残に踏みにじられていった。
いまや国を支配するのは、金儲けのために伝統さえも平気で消し去る強欲な価値観だった。
さらなる産業発展と富を求めるルワ国が目をつけたのは、隣国であるエステレラ国。そこは、月の光を受けて神秘的な輝きを放つ、唯一無二の宝石を産出する国だった。
ルワ国はその鉱物を乱用・搾取するため、エステレラ国の王妃を人質として強引に連れ去ってしまう。
母であり王妃である彼女を救い出すため、エステレラ国の王女・エステルは、身分を隠して単身ルワ国への極秘潜入を決意する。
敵地の懐へと飛び込んだエステルは、欲望に塗れたルワ国の中で、かつての美しき伝統の残滓や、文化の消失を嘆く人々の声に触れていく。
果たしてエステルは、幾重もの陰謀を潜り抜けて最愛の母を奪還できるのか。
そして、金欲に目を曇らせたルワ国に、かつての「八百万の神の国」としての誇りと文化を取り戻すことができるのか。
美しき光の宝石と、失われた神々の記憶が交錯する、命がけの潜入王宮ファンタジー。