あらすじ

女性を癒し、恋人のような甘い時間を提供するセラピスト。 甘い言葉も、優しい眼差しも触れる指先も全ては仕事. 客は時々、本気になる。 会いたいと予約を入れ、ほかの客に嫉妬し自分だけは特別だと信じたがる。 そんな感情には慣れていた。 だから、彼女も同じだと思っていた。 でも、彼女は違った。 会えば楽しそうに笑うくせに、追いかけてこない。 予約がなければ連絡のしない。 ほかのセラピストの話も平気でする。 そしてある日、彼女は何気なく言った。 「しばらく予約しないかも」 その一言で初めて気づいた。 待っていたのは予約じゃなくて、彼女を待っていたのだと。 金を払わなければ会えないのは会えないのは客のはずだった。 選ばれるのを待つのも、嫉妬するのも、会えない夜に名前を思い出すのも 全部、客の役目のはずだったのに。 これは、客を沼らせるはずだった男が たった一人の客に沼っていくお話。

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カクヨム
カクヨム2026/08/23
  • 現在の作品指名じゃなくて、名前を呼んで