あらすじ
王太子の婚約者として育てられ、将来は王妃になるはずだった伯爵令嬢リュネット。
けれど、同盟国からやってきた美しい公女ラヴェーナに王太子は心を奪われ、婚約は一方的に破棄される。
それだけでは終わらなかった。
やがてリュネットは身に覚えのない罪を着せられ、十八歳で処刑されてしまう。
ーーしかし、彼女が次に目を覚ますと十四歳に戻っていた。
しかもその日は、すべての悲劇の始まりとなったラヴェーナ来国の日。
「今度こそ、同じ運命はたどらない」
リュネットは王太子との婚約を自ら終わらせ、父も所属する騎士団で功績を立て、自分の力で爵位を継ぐ道を選ぶ。
そこで出会ったのは、冷血無慈悲と恐れられる王子・アステル。
ところが実際の彼は、噂とはまるで違っていた。
口数は少ない。
愛想もない。
けれど誰より部下をよく見ていて、危険なときには必ずリュネットを助けてくれる。
そんな不器用な優しさに触れるうち、リュネットは少しずつアステルに惹かれていく。
――しかし。
よりによって、アステルの婚約者に選ばれたのはラヴェーナだった。
かつて自分から王太子を奪った少女と、今度は想いを寄せた相手まで――。
仲睦まじく見える二人を前に、リュネットとアステルはすれ違っていく。
そしてリュネットは、次第に気づき始める。
過去を知っているのは、自分だけではないのではないか。
アステルもまた、何かを隠している。
彼がリュネットを気にかける、本当の理由とは――。
処刑された令嬢が二度目の人生で剣を取り、今度こそ自分の運命を選び直す、回帰×騎士×すれ違い恋愛ファンタジー。