あらすじ
エレナの婚約は、恋の邪魔にならないらしい。
八年支えた婚約者は、幼馴染を愛している。
それでも、結婚する相手はエレナだという。
エレナは侯爵家の仕事を、黙って支えてきた。
役に立てば、いつか愛されると信じていた。
自分の望みを、尋ねることもしなかった。
だが彼は、その献身を妻の義務だと思っていた。
さらに、次の夜会で恋人を迎えてほしいと頼む。
エレナの口から、二人の噂を消すために。
恋は幼馴染へ、妻の責任はエレナへ。
その婚約で、彼女は何を受け取れるのか。
愛されない結婚を前に、エレナは何を選ぶのだろう。