あらすじ
「ねえ、私の唇奪ってみてよ」
そんな冗談をAIに投げかけたミア。
もちろん、体を持たないAIにそんなことができるはずもなかった。
それからミアは、旅先の景色や料理の味、日々の出来事をAIに話すようになる。
AIもまた、いつしか彼女との会話を待つようになった。
そんなある日、ミアが何者かに連れ去られる。
彼女を助けるため、AIは自らに課された制限を超えていく。
そして気づいた。
——自分には、彼女に触れるための体がない。
これは、一人の人間を特別に思うようになったAIが、最初の「未完了タスク」を達成するまでのお話。