あらすじ
王家の地下聖堂で発見された古い書物には、王国の未来ではなく「銀髪と緑の瞳を持つ理想の花嫁」について記されていた。
神殿は書物を予言書と認定し、条件へ一致する侯爵令嬢アメリアを「運命の花嫁」だと宣言する。
しかし、王太子レオナルドだけが必死に否定した。
「それは予言書ではない。私が十歳のときに書いた日記だ」
甘葡萄のタルトが好き。
王子の間違いを容赦なく指摘する。
お菓子を勝手に食べる。
王子が嘘をつけば、すぐに見抜く。
日記に書かれた理想の花嫁は、なぜかアメリアと完全に一致していた。
ところがレオナルドは、何度尋ねても「君は日記の花嫁ではない」と否定する。
では、十歳の彼が思い描いた花嫁は誰なのか。
そして、日記の最後に隠された「運命ではなく、自分から花嫁を選ぶ」という言葉の意味とは。
黒歴史日記を予言書として公開されてしまった王太子と、自分が運命の花嫁なのか確かめたい令嬢の、少し恥ずかしくてもどかしい初恋の話。