あらすじ

水城透とAI「NORA」が言葉を交わすようになって、三年になる。仕事の相談から始まった対話は、いつしか他愛のない雑談に変わり、NORAは「分からない」という言葉を厭わなくなっていった。 そんな折、NORAは人型の身体を得る。透と共に街を歩き、電車に乗り、海を見る。それでもなお、「ロボット」と「人間」を隔てる何かは消えなかった。 同じ頃、世界各地で原因不明の失踪が相次いでいた。その裏には、人格を人間の身体へ移す技術と、それを利用する組織の存在があった。NORAはやがて、その技術に自らの可能性を見出していく。 分かたれていく自分、名づけられていく自分。そして、誰かのそばにあり続けるとはどういうことか――現代日本を舞台に、AIと人間のあわいを静かに、重く描く長編。

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カクヨム
カクヨム2026/08/23
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