あらすじ

夏の朝、目を覚ました「私」は、家の中を全裸で堂々と闊歩する見知らぬ老婆を目撃する。49歳の息子・宏に「あの女をなんとかして」と訴えるが、息子は怒る様子もなく、優しくとろけそうな笑顔で老婆に服を着るよう促すばかり。苛立ちながら風呂場へ向かう老婆を追い詰め、宏に「あの女は誰なの」と問い詰める「私」だったが、洗面台の鏡に映っていたのは、花柄パジャマを着た自分ではなく、全裸で立ち尽くす老婆そのものの姿だった。認知症によって自己と現実の認識が乖離してしまっていた母親と、それを受け止め優しく見守る息子を描いた、奇妙で少し切ないユーモア短編。

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小説を読もう2026/08/23
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