あらすじ

三十三歳の藤代薫は、「鉄の女」と恐れられる堅物の平安文学准教授。高名な学者である婚約者・冷泉の不実に目を背け、古典研究に生きていた。そんな彼女のゼミに、一ノ瀬財閥の傲慢な御曹司・光流が滑り込んでくる。水と油の二人だったが、ある嵐の夜、大学が停電。暗所恐怖症でパニックになる薫を、光流は強い腕で抱きすくめ、未解読のはずの1000年前の恋文の一節を耳元で囁いた。 「もう、誰の元にも帰さないよ」 それは光源氏のモデルとなった実在の貴族と、藤壺の宮のモデルとなった高貴な女性の、時を超えた因縁の目覚めだった。前世の悲恋から、現世では強烈な独占欲を剥き出しにする光流。その狂おしいほどの溺愛に、薫の鉄の理性は甘く溶かされていく。 しかし、薫の研究成果を狙う冷泉と、光流を狙う理事長の娘の陰謀により、二人は破滅的なスキャンダルへと追い詰められる。 「1000年前の俺は無力だったが、現代の俺は違う」 覚醒した御曹司の圧倒的な力と、鉄の女の知性が交錯する。前世の悲劇を現世のテクノロジーと愛で捻じ曲げる、極上の年の差溺愛逆襲劇、開幕!

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エブリスタ
エブリスタ2026/08/22
  • 現在の作品『御簾の内の月、いまひとたび光れ~』