あらすじ
何億年もの間、豊かな自然と生命の循環を育んできた地球。しかし、人間社会の発展を優先するエゴによって森林は伐採され、海は濁り、大気には熱が閉じ込められた。さらに独裁者たちの領土を巡る戦争が打撃を与え、絶え間ない「あつさ」に地球は悲鳴を上げ続ける。その叫びは異常気象となり、ゲリラ豪雨や巨大台風、大規模な地震となって人間社会を打ち砕くが、人々はそれを「天災」と呼び、愚かな破壊と争いをやめようとしない。
崩壊した都市の片隅で、絶望に打ちひしがれた一人の少女が、泥だらけの土に触れて涙をこぼす。「熱くさせてごめんなさい」という少女の心からの叫びと涙に触れた地球は、人類への怒りを超え、本来あるべき「生命を育む共存の器」としての自らの役割を再確認する。
地球を救うためには、人間自身が自らのエゴに気づき、環境へ目を向け直すほかない。地球の苦痛と決意を感じ取った少女は、地球の声とこれからの生き方を人々に伝えることを誓う。熱に苛まれながらも、地球は再生への微かな希望を抱き、静かに次の朝を待つ。