あらすじ

それは、虚構だった。 緑豊かな大地と巨大な建築物。 そこに、自分は居た気がした。 映像が突如乱れて切り替わる。 鮮明となる意識、けれど、何かを忘れているような。 そうだ。 何も思い出せない。 自分の事すらもだ。 暗闇の中だった。 そして、肺を何かが満たしているかのようだ。 水、いや、これはなんの液体だろうか。 呼吸は出来る。 けれど、僕の体は得体の知れない状況に藻掻いた。 体のどこかが外壁に当たり、ハルトの体は液体と共に排出される。 「はぁっ……はぁ……っ……ここは」 薄暗く冷たいコンクリートの部屋。 六つのカプセルは中がぼんやりと光っている。 振り返ると、自分は七つ目に居たのだと分かる。 役目を終えたのか、はたまた機能を失ったのか、そのカプセルは黙して動かない。 流れ出た液体もやがてコンクリートに吸われていった。

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エブリスタ
エブリスタ2026/08/22
  • 現在の作品喪失と虚構のラグナレルム