あらすじ
あらすじ
看護師の素性を偽り、半年前から連絡の途絶えた姉・美咲を探すため、山奥の孤立した精神療養施設「洗心 烏鳴館(あらうまにかん)」に潜入した静江。
冷徹な院長・神崎に導かれ、彼女は自傷癖を持つ患者の治療を任される。しかし、静江が「救いたい」と純粋な慈愛を向けた瞬間、患者の肉体は激しく崩壊し、絶望のなかで命を散らしていく。
それは、静江の持つ「歪みのない善意」が、患者たちの心の底にある恐怖と醜さを残酷に引き裂く、呪いの力だった。
やがて最深部で再会した姉・美咲もまた、静江からの愛情を受けるたびに肉体を裂かれていく。隠されていた過去の記憶、そして「誰かを救うことで優越感を得ていた」という静江自身の深層のエゴが暴かれたとき、館に隠された恐るべき真実と、逃れられない因果の輪廻が動き出す――。