あらすじ

保育園のお迎えは、卒園まであと二十七回。 近道なら八分の道を、私たちはいつも二十分かけて帰りました。郵便ポストに触って、塀の染みをキリンと呼んで、橋の継ぎ目を三つ跳び越える。娘が「遠回りの儀式」と呼んだ、ただそれだけの帰り道です。 数え始めると、毎日が少しずつ減っていく砂時計のように思えました。 卒園式の日の話と、その十三年後の話です。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/08/22
  • 現在の作品明日の遠回り