あらすじ

窓を少しだけ開けると、夜の冷たい空気が頬を撫でた。 浮かぶ月は、思っていたより、近くに見えた。 月は、見え隠れしながら、赤く静かな光をこぼす。 わたしは、窓辺に立ったまま、しばらくその月を眺めていた。 カーテンの隙間から入り込んだ月明りが、部屋の床に丸いリングの影を作る。 こんな夜なら、眠らなくてもいいような気がした。 部屋は、音まで薄くなったようだった。 月を見ているのか、月に見られているのか・・・ 鏡には、わたしの姿が、うつっていて、昼間とは違う知らない人のように見えた。 そして、土曜日の夜に、わたしは、死んだ。

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小説を読もう2026/08/23
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