あらすじ
17歳の秋元将(まさし)は、恋人・星野翠(みどり)の18歳の誕生日を祝うデートの最中、駅前の交差点で猛烈なスピードの大型トラックに撥ねられてしまう。
激痛と共に意識を失い、病院のベッドで目覚めた将。しかし、そこで彼を待ち受けていたのは、過酷で、あまりにも奇妙な現実だった。
「──あの……誰、ですか?」
目の前にいる翠は間違いなく本物なのに、なぜか将のことを一切覚えていない。そればかりか、彼女の隣には「相葉武志」という見知らぬ優しい恋人が寄り添っていた。
自分がいたはずの元の世界線から、決定的に「ズレた」世界へと飛ばされてしまった将。
絶望の淵に立たされた彼は、ある偶然の事故をきっかけに、世界線を渡る“タイムリープ”の能力に目覚める。
「必ず、俺を覚えている元の翠の元へ帰る──」
そう心に誓い、満身創痍になりながら何度も時間を、世界を駆け巡る将。
しかし、繰り返されるリープの中で、歴史の残酷な強制力、そして世界線に隠された「あまりにも切ない秘密」が、次々と明かされていく──。
すれ違う二人の魂が、最後に掴み取る未来とは。
濃密な熱量で駆け抜ける、切なさと驚きに満ちたタイムリープ・ラブストーリー、ここに開幕。