あらすじ
別班疑惑をかけられた日本語教師・酒井雄介。
中国、シンガポール、ベトナム、大学院――。
公安の野崎に経歴を徹底的に調べられた結果、判明したのはただ一つ。
本当に、ただの日本語教師だった。
これでようやく平穏な日常に戻れる。
――はずだった。
国際研究機関HBIから、海城剛と藤原慎太郎准教授が来校。
AIベンチャー「BLUE WALKER」代表・太田理奈まで現れ、なぜか野崎も、
「近所にいたんだよ」
という理由で普通に学校へやってくる。
さらに、妙な形のガラケーを使う文化交流講師・柴田武尊。
航空会社勤務歴から別班に間違えられる大野エミ。
名前を聞くだけで野崎が反応する学生や非常勤講師たち。
学校は普通。
授業も普通。
出席簿も、在留期限の確認も、JLPT対策も普通。
なのに、人脈だけがどうしても普通ではない。
そして酒井は、まだ知らない。
そのうち本当に、
「別人ではない人」まで学校にやって来ることを――。
日本語学校×国際サスペンス風コメディ、第二章。
誰も別班ではない。――たぶん。
ただし、今度は本物が混ざるかもしれない。