あらすじ
41歳の会社員、神崎慎吾。
妻と4歳の娘と暮らす、ごく普通の父親だった。
ある朝、コンビニの缶コーヒーを見た瞬間、目の前に奇妙な数字が浮かぶ。
【現在価格:138円】
【10年後の価格:192円】
どうやら俺には、物の「10年後の値段」が見えるらしい。
中古品、株、土地――。
値上がりする物が先に分かるなら、億万長者だって夢じゃない。
そう浮かれていた俺は、4歳の娘・結衣が描いた一枚の絵を何気なく見た。
【現在価格:0円】
そして、
【10年後の価格:300,000,000円】
三億円。
さらに表示された、その理由。
【価格上昇理由:作者死亡】
金持ちになるための能力だと思っていた。
でも違った。
もし、この値段が娘の未来を示しているのなら――。
俺は「10年後の値段」を使って金を増やす。
未来を調べる。
そして、娘が死ぬはずの未来を変える。
これは、未来の価値が見えるようになった普通の父親が、家族の未来を買い戻す物語。
※本作はカクヨム・TALESでもかばっち名義で掲載しています。