あらすじ
王太子ユリウスから「明日の夜会で婚約を破棄する」と告げられた公爵令嬢セレスティア。
もっとも、二人の婚約解消は話し合いの末に決まった円満なもの。
別に想う相手がいるのは、お互いさまだった。
問題は、緊張すると致命的な言い間違いをするユリウスである。
公爵令嬢の名誉を傷つけず、王家と公爵家の関係も壊さず、無事に婚約解消を発表するため、二人は本番前夜の大広間で「婚約破棄の予行演習」を行うことになった。
ところが、演劇好きなセレスティアが悲劇の令嬢を熱演した結果、使用人や貴族たちが観客として集まり始める。
さらに、失意のセレスティアを支える騎士役として、幼なじみの近衛騎士アルベルトまで舞台に上げられてしまった。
これはあくまで予行演習。すべて演技のはずだった。
――ただし、アルベルトの求婚だけは本気だった。
婚約破棄の練習から始まる、悪人不在の両片思いラブコメディ。