あらすじ
現世と隠世(かくりよ)の狭間にひっそりと佇む「幽世菓子店」。店主の凪宮牡丹と、正体を隠し働く天狐の藍香が営むその店には、夜な夜な特別な客たちが訪れる。
やって来るのは、一月の藍羅から十二月の瑠璃まで、巡る季節を司る十二ヶ月の神々と、大国主の菖蒲。神々の仕事や巡りゆく季節の移ろいに少しだけ疲れた彼らは、牡丹が作り出す優しく温かな和菓子とあたたかな茶を求め、暖簾をくぐる。
十月の露魏と十一月の桜魏という仲睦まじい双子の神をはじめ、個性豊かな神々が織りなす絆と、心解きほぐすひと匙のお菓子。巡る季節の合間に灯る、優しく甘い和風アヤカシファンタジー。