あらすじ

中学二年の冬、僕は友人たちと平城宮跡で火遊びをしていた。やがて干し草の山に火が燃え移り、辺り一面が焼け野原になる。 警察の事情聴取を前に、仲間のチャリは、火をつけたのは一年生の後輩君一人だったことにしようと言う。僕たちは口裏を合わせ、後輩君は一人で罪を背負うことになった。 しかし、嘘をつき続けることに耐えられなくなった僕は、母に本当のことを打ち明ける。母とともに後輩君の家へ謝罪に向かい、その後、担任にも事件の真相を話す。 僕の告白によって、仲間たちとの関係は壊れた。 それから六年後。大学生になった僕は、神戸で偶然、成長した後輩君とその母に再会する。弓道の弓を背負った後輩君が、僕の前を通り過ぎていく。 僕はその背中を見つめながら、自分に問いかける。 恥ずかしい生き方をしてはいないだろうか。

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カクヨム
カクヨム2026/08/22
  • 現在の作品I only exist inside those people who are aware of my existence.