あらすじ
1995年、春。地下鉄サリン事件の余波で世間が騒然とする中、俺は歌舞伎町の闇カジノで働いていた。仕事帰りの午前3時、後輩の今野を乗せた車の後部座席に、音もなく「それ」は乗り込んできた。
真っ黒なワンピースに、異様な魔法を操る自称「19号」。
軽い好奇心と下心から、俺たちは彼女をラブホテルへと連れ込む。
しかし、そこで目にしたのは、トリック無しの本物の魔法だった。
逃げても現れる女。
「二度と会わない」という約束の、本当の意味。
たどり着いた目的地で俺たちを待っていたのは、「先生」と呼ばれる人物と、甘い煙の立ち込める地獄の入り口だった。
これは、欲望に目が眩んだ俺たちが、ある教団の闇に飲み込まれていくまでの実際の記録である。