あらすじ
旧タイトル神曲
その日、日本に“ダンジョン”が出現した。
突然、誰もが自分の視界に【ステータス】と【クエスト】という不可解なウィンドウを見るようになった。
モンスターを倒せば報酬が手に入り、クエストをクリアすればさらなる報酬が与えられる。
世界は熱狂と混乱に包まれ、“配信者”たちが輝きを放つ舞台となった。
だけど、俺は違った。
高校生の俺は、目立つことが得意じゃない。ひっそりと、誰にも言わずにダンジョンへ潜り込んだ。
そこで見つけたのは、誰も気づいていない【隠しクエスト】だった。
その内容は――『赤いネズミを倒せ』。
たったそれだけの、簡単なクエスト。
それでも、俺はその好奇心に抗えなかった。
クリアした瞬間、世界中の人々の視界に新たな【ストーリークエスト】が表示された。
未来を視る“聖女”は告げる。
「このクエストを全部攻略しなければ、地球は滅びる」と。
そして俺が得た報酬は、【観測者】というスキルだった。
――それは、「死んだ瞬間、死ぬ前の時間へ巻き戻る」能力。
何度も死に、何度も繰り返す中で、私だけが“未来”を知る。
世界の終わりを回避するため。大切な仲間を守るため。
ただ、生き延びるために――
俺は観測する。
選択肢を。運命を。死の先にある、かすかな希望を——
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