あらすじ
地方役所の窓口で「騒音公害」と呼ばれる、赤髪に青い瞳の青年フィーネ。
彼の正体は、人間の憎悪を喰らい、物事に「終局」を与える悪魔だった。
そんなフィーネの調査に中央からやって来たのは、白髪に紫水晶のような瞳を持つ、美しい高官ドルチェ。
最悪の出会い。
なぜか始まる同居生活。
山盛りの塩マカロニを食べ、十五キロの道を一緒に走り、庭の草をむしる日々。
ドルチェは当初、フィーネの力を利用するつもりだった。
フィーネもまた、人間なんてうんざりだと思っていた。
それなのに二人は、罵り合いながら、少しずつ相手の本当の姿を知っていく。
利用するはずだった白髪高官と、利用されるはずだった悪魔。
二人がたどり着く、友情のような、少し不思議な関係のお話。
※長編『終局の悪魔』をもとに、一編の短編として再構成した作品です。本作のみでも完結してお読みいただけます。