あらすじ
勇者選抜に敗れた俺は、生贄として神に捧げられた。待っているのは、奴隷同然の日々——のはずだった。
「はい、あーん、です」
現れた女神様は、なぜか俺を激甘に甘やかしてくる。手ずから飯を作り、風呂を沸かし、
「私がお主の主だ」と威張るくせに、世話をするのは全部あっち。挙げ句、俺を嵌めた元恋人と勝者の勇者の絵姿に、五寸釘を打ち込んで呪っていた。「許さぬ……許さぬぞぉ
……」。俺の代わりに、本気で。
どうやらこの女神様、俺のことが好きすぎるらしい。
だが、甘い生活の裏で、俺は世界の秘密を知ってしまう。勇者と魔王の戦いも、この世界
そのものも、上位の神々が仕組んだ茶番だったのだ。
勇者になったあいつは、魔王退治でも頑張ってくれ。俺は俺で——この重すぎる女神様と
一緒に、神々の茶番を裏からぶち壊すことにする。