あらすじ
十歳のアリスが継いだのは、ヴァリィティタ家に代々伝わる紫色の翼。
けれど、受け継いだばかりの翼の扱い方が分からない。まっすぐ飛ぼうとするほど横へ流れ、降りようとするほど地面が遠ざかる。
兄たちが継げなかった翼を、自分が背負っていいのか。女の子の自分は「残り」だったのではないか。
そんな不安を抱えるアリスに、飛行教師のミハエルは言う。
「違う翼へ同じ飛び方をさせるほうが乱暴だよ」
目標は、たった十歩。
風を知り、自分の翼を知り、紫の翼で初めて自分の足で着地したとき、胸にはもう一つ、思いがけないものが浮かびはじめる。
これは、まっすぐ飛べない少女が、自分だけの飛び方と初恋を見つけるまでの、小さな成長ファンタジー。
全3話の書きあげ済みの短編です。本作単独でお読みいただけます。(翼人シリーズの一つです。)
※ただただアリスが可愛くて、ミハエル先生がかっこいいだけです。笑
※ミハエルが気になる方は、『双翼の神血』を読んでいただけますと幸いです。