あらすじ
教室ではみんなの前で先生に叱られる。部活では、やる気がない。頑張れと言われる。そんな毎日の繰り返しに、息が詰まる中学生の英理(えいり)。だから彼は、現実から目をそらす。夜、目をとじれば、そこには英理の知らない世界が広がっていた。夢の中では英理は空を飛ぶことも、水の中を魚のように泳ぎ回ることもできた。
ここには、おれの生きるべき世界が広がっている。そこでは誰も、頑張れなんて言わない。ありのままを受け入れてくれる。夜ごと同じ場所に帰るうち、いつしかその街の住人たちは、「おかえり」と迎えてくれるようになった。