あらすじ

「僕は、不老不死の薬を作るのが夢なんだ」  弟・フランシスの行動には目に余るものがあった。畑で不穏な植物ばかりを栽培して、魔術めいた実験ばかりを繰り返す。  そこへ来て成果も出てしまい、次々と常識を破るような薬や生物を開発することにも成功してしまう。  そんなフランシスが次に目を向けたのは『マンドラゴラ』。根を煎じて飲めば不老不死の肉体が手に入ると言い伝えられているものだった。  放っておいたらまずい気がする。はっきりと懸念を感じるものの、デュークは弟にまともに対処できずに日々を過ごしていた。  そしてある日、決定な出来事が起こってしまう。  「兄さん。命をもらうよ」  マンドラゴラを完成させるための『素材』として命を奪われることになったデューク。  次に気が付いた時には土の中におり、自分がどういう状態になったのかもわからない。そこで何者かが彼を引き抜き、衝動で彼は『叫び』を発する。  人間の姿に擬態するものの、叫び一つでどんな生き物で殺せる力を獲得していた。  この世界はどうなっているのか。フランシスはどうしているのか。  デュークが土の中で数百年を過ごす間、世界は大きく姿を変えていた。  フランシスがもたらした『とある恩恵』。弟が夢を叶えた結果、『人が人として生きる世界』は完全に終わりを迎えていた。  こんな世界で、どう生きればいいか。マンドラゴラとして蘇った自分は、この世界に何をもたらすのか。  世界における有害な雑草(ノクシャス・ウィード)となったデュークは、自らの意味を求めて闊歩することになる。

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カクヨム
カクヨム2026/08/22
  • 現在の作品向精神性ノクシャス・ウィード