あらすじ
市役所の企画政策課で働く、高瀬直人。
特別に仕事ができるわけでもない、ごく普通の市役所職員だった。
ある企業誘致計画をきっかけに、直人は十五年前の古い行政資料を調べ始める。
そこで目にしたのは、亡き父・正志の名前だった。
なぜ父は、この計画に関わっていたのか。
十五年前、父は何を調べていたのか。
古い資料。
父が残した手帳。
水守という土地。
そして、十五年前を知る人々。
何気なく始めた調査は、やがて直人の知らなかった父の過去と、町が選んだ十五年前の決断へとつながっていく。
けれど、残された記録だけでは、すべては分からない。
父は、何を見つけようとしていたのか。
一人の普通の市役所職員が、亡き父の足跡をたどりながら、町の過去と現在に向き合っていく社会派ミステリー。