あらすじ
両親を早くに亡くした女子大学生・真理奈(まりな)。
高校時代に起きた不条理な事件をきっかけに、彼女は人を信用できなくなってしまった。
夢も、やりたいこともない。毎日をただ無感情のまま生きている。
周りの大学生たちが無邪気に騒ぐ姿すら、まるで子供の延長線上のようで、馴染むことすらできない。
――こんな毎日に、一体何の意味があるのだろう。
そんなある日、数合わせのノリで参加させられたサークルの飲み会。
気分が悪くなり、先に帰ろうと店の扉を開けた、その瞬間のことだった。
目の前に現れたのは、小学生時代の初恋の相手。
呆然とする私を見つめ、彼女は眩しい笑顔でこう言い放った。
「やっと会えたは――まーちゃん♡」
止まっていた真理奈の時間が、再び動き出す――。